写真一枚に、伝えたいことを一つ添える

まず、発表を聞く人に一番見てほしい写真や絵を選びます。きれいに撮れているかだけでなく、何を説明できるかで選んでみましょう。

たとえば「魚の体の横に、線のような模様が見えた」という発見なら、その部分が比較的よく見える写真が候補です。「名前までは分からなかった」という結果も、一緒に伝えられます。

見せたい材料添える言葉の例避けたい伝え方
魚の写真「体の横の、この線に注目しました」小さな魚の写真を見せて「ここです」だけで終える
川の景色「この写真に写る範囲を見ました」写っていない場所まで調べたように話す
自分のスケッチ「見えたひれを、この位置に描きました」絵から実物の大きさも分かるように話す
表やグラフ「この棒は、10分間に確認した回数です」単位や数え方を言わず、多い・少ないだけ話す

まだ何を伝えるか決まらないときは、自由研究を一つの問いにまとめる方法で、結果と考えを見直せます。

手元のカードは、三つの話題に分ける

発表カードは、話す順番を思い出すための自分用のメモです。長い原稿を一枚へ詰め込まず、話題ごとに分けておくと、途中で止まったときにも戻る場所が分かります。

次は架空の観察を使った例です。自分が調べた方法や結果に置き換えてください。

カード大きく書く言葉の例話す内容
1:問い体の横の線川で見た魚の体に線のようなものが見え、どんな特徴か知りたかった
2:方法と結果自分の写真/横の線/名前は不明自分で撮った写真を拡大した。線のようなものは見えたが、細部はぼやけていた
3:考えと次の疑問模様か光か/図鑑で確認写真だけでは模様なのか光の影響なのか分からない。図鑑でも特徴を確かめたい

ここでは3枚にしていますが、学校に決まりがあれば合わせます。1枚でも、見出しを三つに分けて使えます。

必要なら最初の一文だけ書いておき、続きは写真を見て話す方法もあります。カードの角に番号を振ると、順番が入れ替わっても戻せます。覚える練習を続ける前に、手元のメモを見て話してよいかを先生に確認してください。

写真を見せるときは、見る場所を先に伝える

写真を持ち上げながら話し続けると、聞き手が写真を探している間に、説明が先へ進んでしまいます。まず写真を見せ、どこに注目してほしいかを短く伝えてから、説明を続けてみましょう。

「右側の草の近くを見てください」「体の真ん中の線です」のように、場所が分かる言葉を使います。指す手で大事な部分を隠していないかも、家で確かめられます。

写真が小さすぎる場合は、使う部分を大きく見せる資料を別に用意します。拡大してぼやけるなら、見えたことを描いた絵や言葉で補えます。教室で使える紙の大きさや画面は、先生に確認してください。自分用の小さな発表カードを、そのまま全員に見せる資料にはしません。

一度話して、長ければ「繰り返し」から減らす

保護者を聞き手にして、資料を見せる動きも含め、最初から最後まで話してみます。学校の持ち時間が決まっていれば、時計で測ってみましょう。

時間を超えたら、早口にする前に、同じ説明を二度していないかを見直します。たくさんの写真を一枚ずつ紹介しているなら、一番伝わる一枚を中心にする方法もあります。

練習で気づいたこと次の一回で変えること
何を調べたのか分かりにくい最初に問いを一文で言う
写真のどこを見ればよいか迷う場所を示す言葉を足す
原稿を探して止まるカードを話題ごとに分け、番号を付ける
話が長くなる重なった説明や、中心の問いから離れる話を減らす
写真を見せる時間が足りない見せる動きも含めてもう一度測る

大人は一度に全部を直すより、「写真のどこを見るかが分かったよ」「次は最初に問いを言ってみよう」と、一つずつ返してみます。子どもが考えた言葉を、大人の難しい文章へそっくり替える必要はありません。

家での練習、資料を指しながら話すこと、分からない質問への答え方は、学研キッズネット「発表しよう」でも紹介されています。練習しても緊張することはあります。言い直したり、カードを見て続けたりする準備に使いましょう。

質問には、分かる範囲で答える

発表の後で「その魚は何匹いたの?」と聞かれても、数えていなければ分かりません。「今回は数を数えていません」と答えられます。

「別の日にも同じだった?」なら、「観察したのはこの日だけです」。聞かれて初めて気づいたことは、次の疑問としてメモできます。何でもすぐ答えられることが、発表の完成条件ではありません。

図鑑で調べたことを聞かれた場合に備え、使った本やページも手元に控えておくと確かめ直せます。参考資料の記録方法を使って、自分で見たことと調べたことを区別しておきましょう。

手元メモを作り直すなら、カードの大きさを試す

三つの話題を書くだけなら、家にある紙を分けても始められます。書き直しや順番の入れ替えをしながら練習したい場合には、同じ大きさの情報カードが候補になります。

コクヨ「情報カード シカ-20」は、A6横型の105×148mm、7mm横罫・100枚入りです。短い見出しと話す言葉を分けて書く、自分用の発表メモとして検討できます。100枚を使い切る必要はなく、数枚だけ必要なら手元の紙で試してからでも十分です。

紙を持って話してみて、105×148mmに見出しと短い言葉が収まりそうなら、シカ-20の仕様を確認してみてください。 同じサイズのカードで書き直しながら練習したい家庭に向く候補です。メーカーのページから公式ショップやAmazonへ進み、枚数と送料込みの金額を確認できます。

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川の自由研究の発表でよくある質問

原稿を全部覚えないといけませんか?

学校に指定がなければ、手元のメモを見て話す方法もあります。どの資料を見せ、何を伝えるかを練習してください。カードの使用が認められるかは、発表の前に先生へ確認できます。

写真が一枚しかなくても発表できますか?

一枚で説明できる範囲を選び、調べた方法と分かったことを話せます。写真に写っていないことを補って話す必要はありません。絵や短い言葉を足す場合も、実際に見たことと分けて伝えます。

緊張して言葉が出なくなったらどうしますか?

いったん止まってカードの見出しを見直し、続きが分かるところから話す方法があります。家で、最初の一文やカードへ戻る動きも練習できます。発表方法に心配がある場合は、事前に先生へ相談してください。

一枚の写真を、家の人に見せてみよう

まずは写真や絵を一枚選び、「ここを見てほしい」と言ってみます。その後に「どうして気になったか」「何が分かったか」を足していきます。

聞き手がどこを見ているかを確かめると、説明を足したい場所が見つかります。そのやり取りから、自分の観察を伝える発表に整えていけます。