自由研究の参考文献はどう書く?川の図鑑・ウェブ・展示の記録例

「この魚のこと、どこで読んだんだっけ」。川で見た生き物を調べているうちに、図鑑の説明と、自分が見たことが混ざってしまうことがあります。
調べたその場で、資料の名前と見た箇所を短く残しておくと、まとめるときに確かめ直せます。最後に参考文献の欄を一気に埋めようとするより、一つ調べたら一つメモする方が取りかかりやすくなります。
参考文献には、実際に使った資料へ戻れる情報を書きます。 本なら書名・著者や編者・出版社・出版年・見たページ、ウェブならページ名・書いた人や団体・URL・見た日を残しましょう。展示は施設名・展示名・見た日などを記録します。提出先に指定の書式があれば、それに合わせてください。
目次
本・ウェブ・展示で、残す項目を分けよう
「図鑑で調べた」だけでは、どの本のどこに書いてあったのかが分かりません。次の表を、調べもののメモ欄として使えます。
| 調べたもの | 残しておきたい情報 | もう一つあると見返しやすいこと |
|---|---|---|
| 図鑑や本 | 書名、著者・編者など、出版社、出版年、版、見たページ | 何を調べたページか |
| ウェブページ | ページ名、書いた人・団体、URL、見た日。分かれば公開・更新日 | 読んだ見出しや節 |
| 水族館・博物館などの展示 | 施設名、展示や解説の名前、見た日 | 館内のどの場所だったか |
| 人から聞いた話 | いつ、どこで、誰に、何を聞いたか | 自分のメモを相手に確認できたか |
これは家庭で情報を取りこぼさないためのメモです。学校に出すときの並べ方や記号は、課題の指示で整えられます。
図鑑は、表紙と「奥付」を見て確かめる
本の名前は表紙や背で確認できます。書いた人、発行したところ、発行年などは、巻末などにある奥付(おくづけ)というページにまとまっています。
図鑑には「監修」「編」「著」など、役割の違う名前が載っていることがあります。全員を著者と書き直さず、本に載っている役割も一緒に控えてください。よく分からなければ、保護者や図書館の人と確認できます。
| 図鑑を調べたときの項目 | 自分の本を見て書くこと |
|---|---|
| 本の情報 | 『書名』/記載されている人・団体と役割/出版社/出版年・版 |
| 見たところ | ○ページ「見出し」 |
| 調べたこと | 魚の体の模様を確かめた、など |
| 自分の観察との違い | 本では見えるが、自分の写真では分からない部分、など |
「出版年」と、同じ本を追加で刷った年が別に書かれていることもあります。迷ったら奥付の表示をそのまま控え、提出前に先生へ相談できます。別の版を見たのに、最初の版のページ番号を写すことはしません。
本やウェブの情報を記録する基本は、国際子ども図書館「調べるための本を知ろう」でも紹介されています。自分が使った一冊を手元に置いて確認しましょう。
ウェブは、検索結果から元のページを開く
検索画面に出た短い説明だけをメモしていると、誰が何について書いたのかを見落としやすくなります。元のページを開き、使いたい説明が実際に載っているかを確かめます。
川の生き物を調べるときは、対象の名前だけでなく、どの地域の、どの季節や成長段階の話かも読みます。別の地域での観察例を、そのまま自分の川にも当てはまると決めないようにします。
ウェブ用のメモには、次の欄を作れます。
- ページ名と、書いた人・団体
- そのページのURL
- 自分が読んだ日
- ページに書かれている公開日・更新日。表示がなければ「表示なし」
- 参考にした見出しと、何が分かったか
ホームページの入口だけでなく、読んだページのURLを残すと探し直しやすくなります。公開日が見つからないからといって、自分が見た日を公開日として書くことはしません。
展示で知ったことは、見た生き物と解説を分ける
展示水槽を見て「石の陰に魚がいた」と気づいたことと、解説板を読んで知ったことは、別のメモにできます。
たとえば、ノートの上に「自分が水槽で見たこと」、下に「解説板で読んだこと」と分けます。解説板の名前や場所も添えると、同じ館内に似た展示があったときにも区別できます。
写真を撮って記録したい場合は、施設の撮影や利用の決まりを確認してください。撮影できない場所でも、許される範囲で名前や見た内容を手書きで残せます。聞いた相手の氏名などを作品やウェブに載せる場合は、本人へ確認します。
資料の一覧と、自分のメモをつなげておく
最後に本の名前を並べるだけでは、「どの説明に使った本か」が分からなくなりがちです。メモの段階で資料に番号を付けると、どの本を使ったかをたどれます。
次は記入方法の例です。実在の図鑑の内容や調査結果を示したものではありません。
| メモの種類 | 書き分ける例 |
|---|---|
| 自分の観察 | 「写真では、魚の体の横に線のようなものが見えた」 |
| 本を見た記録 | 「資料1の○ページで模様の説明を読んだ」 |
| 今の考え | 「似ているが、写真がぼやけていて同じ魚かは分からない」 |
| 資料の一覧 | 「資料1=実際に読んだ図鑑の書名・人名・出版社・年・版」 |
資料の文章をそのままメモした部分は、かぎかっこなどで区切り、自分の言葉でまとめた部分と分けておきます。提出する文章では、先生の指示に沿って出典の示し方を整えましょう。
絵でも同じです。図鑑を参考にした図は、自分の観察写真から描いた図と分けます。川魚の観察スケッチの描き方では、見えなかった部分を想像で描き足さない方法を紹介しています。
本を返した後、ページが消えた後はどうする?
| 困ったこと | まずできること |
|---|---|
| 図書館の本を返してしまった | 書名や貸出時のメモを手がかりに、同じ本・同じ版を探す |
| 本のページ番号を書き忘れた | 記憶で番号を埋めず、もう一度該当ページを確認する |
| ウェブページが開かなくなった | 残してあるページ名・URL・閲覧日と、自分のメモを確認する |
| 検索結果の画像しか残っていない | 元の掲載ページと、何を説明する画像だったかを探す |
| 本とウェブで説明が違う | 対象の種類、地域、時期、資料の版や更新時期を見比べる |
元の説明を確かめられない場合は、その内容を結論の根拠に使うか、先生と相談できます。読んでいない資料の名前を代わりに書いて埋めることはしません。
資料の数を増やすこと自体が目的ではありません。一つの疑問を確かめるために必要な資料を読み、どこまで分かったかを残します。調べる問いが広がりすぎたら、川の自由研究テーマの絞り方に戻れます。
自分のノートを見返すなら、付箋には短い用件を書く
資料の一覧は一か所にまとめ、ノートの必要なページを見つける補助に付箋を使えます。「本1」「あとで確認」のように短く書くと、色だけで覚えるより用件を思い出せます。大事な書名やURLは付箋だけに書かず、ノートにも残してください。
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自由研究の参考文献でよくある質問
図鑑を一冊だけ使った場合も書きますか?
調べた内容に使った本なら、一冊でも情報を残します。本の数より、どの説明をどこで確かめたかが分かることが大切です。提出先の指定がある場合は、その書式に合わせます。
インターネットで調べた、とだけ書いてもよいですか?
それだけでは元の情報へ戻れません。ページ名、書いた人や団体、URL、見た日を控えてください。検索サービスの名前だけでなく、実際に読んだページを記録します。
図鑑の説明と自分の観察が違ったら、どちらに合わせますか?
自分の記録を書き換えて合わせる必要はありません。何を観察したかと、本で何を読んだかを分けて残します。種類や条件が違う可能性もあるため、分からなかった点を次の疑問にできます。
一つの資料から、戻れるメモを作ろう
今読んでいる図鑑があれば、書名と見たページを控えてみます。その横へ「何を知りたくて読んだか」を一行足してください。
その小さなメモがあると、後で自分の観察と見比べられます。材料がそろったら、川の自由研究を一つの問いにまとめる手順へ進めます。


