ガサガサは、隠れている場所と網の向きを見る

ガサガサは、たも網で魚やエビなど、水辺の生き物を探して捕まえる遊びです。草の際や石の周りなどを探し、動いて出てきた生き物を網で受ける方法が使われます。流れがある場所では、網を下流側に置き、口を上流へ向けるのが基本的な考え方です。国土交通省の水生生物調査の紹介でも、下流側で生き物を受ける方法が紹介されています。

ただし、調査で使われる方法を、そのまま幼い子どもにさせる必要はありません。足で強く蹴る、重い石を持ち上げる、草を抜く、川底を広く掘るといった動作は、この親子向けの進め方では行いません。流れのある場所へ入って試す説明でもありません。

足元・流れ・深さを判断できないときは、自分たちだけで採集を始めず、参加条件と安全体制を確認できる自然観察会などで教わる方法もあります。「〇〇市 ガサガサ 体験」「〇〇川 水辺の楽校 観察会」で探し、主催者の公式案内で対象年齢、装備、活動場所、見守り体制、悪天候時の中止条件を確かめてください。

ガサガサで網を使う前に、場所のルールと親子の立ち位置を決める

ガサガサという呼び名で許可されているかではなく、使う「たも網」と採捕する場所・魚種で確認します。「釣り禁止としか書いていないから網は使える」とは判断できません。川名と県名から漁協を探す検索語、規則を読む箇所、分からないときの問い合わせ例は、ガサガサを始める前のルール確認にまとめています。

水際へ近づく前から、子どもも大人も体格に合うライフジャケットを正しく着用し、脱げにくい靴を履きます。保護者は目を離さず、手の届く範囲で見守ります。浮き輪は代わりになりません。

当日の状況を踏まえて、立つ場所と戻る道を大人が確かめます。浅く見えても安全とは限りません。流れや深さを確かめるために入水しなければならない、足元が滑る、水際で身を乗り出す必要がある場合は、そこで網を使いません。堰や中洲、深みには近づかないでください。

親子で練習する、たも網の置き方・上げ方

まずは川から離れた乾いた場所で、網を構えて下ろす動作を試します。子どもが重さを支えられるか、柄が長すぎて周りの人に当たらないかを見る時間です。水を含んだ網は扱いが変わるので、この練習だけで水辺でも使えるとは判断しません。

  1. 持ったまま立ち止まる。 大人と子どもの網がぶつからない間隔を取り、振り回さずに向きを変えられるか確かめます。
  2. 網の口を向け、静かに下ろす。 地面をこする練習ではなく、決めた位置に下ろして止める練習です。「ここで止めよう」と大人が具体的に伝えます。
  3. ゆっくり持ち上げる。 網をのぞき込むために前へ乗り出さず、扱える位置まで戻します。うまく支えられなければ、大人が扱います。
  4. 合図で網を置き、戻る。 「戻ろう」が聞こえたら、捕れそうでも終える練習をします。

現地では、許可と当日の条件を確認でき、無理なく届く範囲だけで使います。網が引っ掛かったら、強く引いたり取りに深い方へ進んだりしません。魚が逃げたときも追わず、その場で止まります。網の長さや重さを選び直したいときは、ガサガサ初心者の道具選びで確かめてください。

ガサガサで魚が捕れないときは、「どこにいた?」から話してみる

捕まらない時間が続くと、子どもも大人も、ついもっと先へ行きたくなるかもしれません。そんなときは、捕れた数から、今見えたことへ話題を戻してみましょう。

子どもの様子声かけの例次にすること
逃げた魚を追いたがる「今、石のどっちへ動いた?」決めた場所から見える動きを確かめる
網に何も入らない「さっき見えた影、どんな形だった?」覚えている色や形を言葉にする
もっと先へ行きたがる「今日はここまで。帰ってから名前を調べよう」決めた道で戻る
疲れたり寒くなったりした「今日はおしまいにしよう」観察を延ばさず撤収する

声かけの例なので、同じ返事を引き出す必要はありません。見つけたものを一つ覚えて帰れば、小魚の名前を調べる手がかりにつながります。

ガサガサで捕まえた生き物は短時間だけ観察し、扱いを確かめる

観察できる生き物なら、直射日光が当たる容器に長く入れず、横から見えた模様や動きを短時間で確かめます。何匹も詰め込む、写真のために繰り返し触る、といった扱いは避けましょう。

捕まえてよいか、持ち帰れるか、その場へ戻せるかは、地域・時期・魚種・外来生物の区分によって異なります。「観察したら戻せばよい」とは一律に決められません。採捕前に扱いまで確認し、認められる場合だけ捕獲地点へ戻します。別の川や池へ移したり、家で飼っていた個体を放したりしないでください。

帰ってからは、観察メモに「見えたこと」と「気になったこと」を残せます。魚の名前が分からなくても、場所や模様が次に調べる手がかりになります。

天気や水の変化があったら、ガサガサを続けない

今いる場所が晴れていても、上流の雨で増水することがあります。出発前は上流も含む雨・雷・水位・ダム放流情報を確認し、増水のおそれがある日は川へ近づきません。現地で雨、雷、水位や濁りの変化に気づいたり、放流のサイレンが鳴ったりしたら、魚や道具を追わず川から離れます。

子どもの見守りと採集を同時にできないときも、続行する条件が足りません。飲酒した大人は川へ入らず、事故の際は無理に救助のため入水せず、110番・119番など必要な緊急連絡を行ってください。

ガサガサのやり方でよくある質問

魚を追いかけた方が捕まえやすいですか?

子どもとのガサガサでは、逃げた魚を追って走ったり深い方へ進んだりしません。決めた場所から見える範囲を確かめ、無理に届かせないことを優先します。捕れる数は約束できません。

子どもだけで網を使ってもよいですか?

子どもだけで水辺へ行かせず、保護者が目を離さず手の届く範囲で見守ります。網の扱いと見守りを両立できない場合は、その場で採集を続けません。

捕まえられなくても、自由研究になりますか?

見えた場所や体の特徴、気になったことを記録して調べられます。見ていない魚の名前や数を補わず、見えたことと予想を分けて残しましょう。

ガサガサの安全と地域ルールを確認する情報